聖路加国際病院の日野原重明先生の「生きかた上手」という本の中に、コミュニケーションにおいての、とても大切な点が書いてありました。

 私たち大人が心しないといけないなあと思いました。

 子どもと接する時だけでなく、会社であれば部下や新入の人に接する時や、配置転換で新しい仕事を覚える必要のある人への対応にも必要な心がけかなあと思いました。 

【下記引用】----------------------------------------------------------

 子どもたちに説教を繰り返して、その文言をそっくり覚えさせたところで何になるでしょう。

頭でわかったとしても身をもってわからなければ、わかっていないのと変わりありません。

一人ひとりの血肉にならなければ、生涯にわたって意味をもちえないのです。

 「わかる」と「わからない」のあいだに非常に大きなへだたりがあるということを、私たちは少し考えてみましょう。

自明だとは言っても、私たちおとなも、成長するうちにだんだんとわかってきたはずなのです。

 その道のりがあったことをすっかり忘れて、すでにわかってしまった人間が、いまだにわからない相手に向かって、「人を殺してはいけないのは、わかりきっているじゃないか」と諭したところで、相手にわかるはずはありません。

 子どもたちへの教育は、教師がひたすら「教え込む」よりも、むしろ「子どもが自分でわかるように手を貸す」というスタンスに多くの比重を移し変えるべきだと思います。

<参考>
「生きかた上手」  日野原重明 著 194ページより


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