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ビジネスの現場に限った訳ではありませんが、人が活き活きとしモチベーションを持った状態で活動できるとき、目先のことだけではない何か奥深いところにある動機や意図が大きい影響を与えています。



例えば、企業が利益をあげるにしても、それによってオーナーや株主の利益が増えるということだけでは社員のやる気にはつながらないでしょう。

働く社員への還元はもちろんですが、その仕事によって社会的に大きい貢献がある、社会の多くの人の役に立つという結果を目にすることで、さらなるモチベーションにつながっていくという図式はご理解いただけると思います。



それだけでなく、一人ひとり違った個性を持った社員で構成される職場で起きる、いろいろなトラブルやミス・コミュニケーションも、私が長年学んできた心理学によって「人の思考・行動の背後に隠れた肯定的な意図」を明らかにしていくことで解決が可能になることが分かってきました。

そこに焦点を当てて会話をしてあげることで、本人の内発的な気づきを引き出してあげることが可能なのです。

この内発的な気づきが大きなエネルギーとなり、本人のやる気につながり、さらには、この状態はメンタルヘルスにとっても有効になります。

ビジネスの現場で、論理的に正論で考えていても解決できない問題も、心理学を応用することによって先が見えてくることが多々あるのです。


自分以外の人を理解しコミュニケーションの壁を崩し、よりよい関係を築くことが可能になる心理学を考慮したビジネス書を紹介したいと思います。


○「絶妙な「聞き方」の技術」 
      ~話を聞けば相手の気持ちが見えてくる~

宇都出雅巳 明日香出版社 2006年10月

   NLP理論・インプロ・心理学を駆使した、人間関係をよりよくするための「例の方法」



会話をスムーズに行うには、そこが「安心できる場かどうか」が大きなポイントです。

この本の著者である宇都出氏はNLP(神経言語プログラミング)、コーチングなどを学びそれをビジネスの分野で応用しています。

信頼(トラスト)と尊敬(レスペクト)をベースにした組織・社会の実現が夢という宇都出氏、本の内容にもその姿勢が現れています。


相手が心を開いて話してくれる場作り、事柄だけでなく相手自身に関心を向けて聞くこと、「できない」意識を「できる」意識にチェンジしていく質問など、上司と部下の会話、あるいは会議の場での会話などビジネスの現場でとても役に立つスキルが分かりやすく紹介されています。

180ページの中のひとつひとつのエキスを飲み込んで実践してみるとその良さがさらに実感できます。




NLPサンタフェでトレーナー資格を取ったメンバーで構成する「NLPサンタフェトレーナーズ協会」が活動を開始しています。 http://nlp-santa-fe.info/ NLPを真摯に学びたい方、NLPを実践に役立てたい方にご覧いただきたいサイトです。